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マッチョから君へ

お前が舵を取れ!

マッチョ初めてのアポ~踏み出した一歩~

某日、某待ち合わせスポットに立つマッチョ。何を隠そう今日はナンパ師を志してからの初めてのアポなのである。アポの相手は、数日前に連れ出し負けの帰り道に声をかけたキャピキャピした女の子。相手の予定の為、連れ出しは出来なかったが好反応でその場で日時が決まった。しかし二日前から未読スルーを食らっている。朝に送ったラインも未読のままだ。無事に決行される可能性は低い。

約束の時間が過ぎる。連絡はない。一応電話を入れてみるも繋がらない。帰るか…しかしこのまま帰るのはあまりに情けない。隣に立っている子に声をかけてみる。

マッチョ「ちょっとお姉さん。待ち合わせ時間が10分過ぎてもラインも既読にならないんですけどどう思います?」

待子「え?それはかわいそうですねw」オープンした。小動物系の小柄な子。笑うとえくぼが出来てかわいい。

マッチョ「なんか楽しそうですねw 彼氏と待ち合わせですか?うらやましいなぁw」

待子「違いますよ。友達ですw」

マッチョ「そうなんですか?これで彼氏自慢されたら泣いちゃうとこでしたよw」

待子「彼氏じゃなくて良かったですねw」

マッチョ「今日は諦めて帰るんで明日でも食事行きましょ!僕も今日のリベンジしたいんでw」

待子「え~、なら私の方が読み取っときますw 連絡するかはちょっと考えますw」

ブーメラン。

1時間後。QRコードで友達に追加されたとの通知が来る。すかさずメッセージを送る。マッチョは待たない。どうせ連絡が来なければ死番と同じだ。返信が来る。テンポ良くやり取りが進む。人見知りらしい。「じゃあ人見知り克服のレッスンしましょw」アポが確定。小さくガッツポーズ。いつの間にか主導権が取れている?今までにないパターン。

当日。時間通りに現れた待子。普通に可愛い。口数は少ないがよく笑う。

20代前半。元彼と別れてから1年。郊外の町に住んでいる。今日は休日。ここまで一時間はかかるのにアポの為に来てくれた。明日は早朝から仕事。

マッチョ「今日来てくれて嬉しいわ。でもほんまによう来てくれたよなw」

待子「実は友達に行って来いって言われてw あとライン面白かったしw」

食いつきはあるのか?人見知りの相談に乗る。

マッチョ「人見知りってさ、自分がどう思われるか気にしすぎてるんやってな。嫌われたくないから自分からはあんまり話さへん。俺はそれも一つの選択やと思うけど。」

待子「でも直したいんですよね。どう思います?」

マッチョ「俺は仲良くなりたい人にはこれ言ったらあかんかな?ってラインを一歩踏み込んでみるかな。誤解されるたり怒られたりするかもしれんって恐怖もあるけど、当たり障りのない話だけじゃ当たり障りのない関係しか築けへんしな。」

待子「そうですよね…」

マッチョ「でも俺に連絡くれて会いに来てくれたってことは結構踏み出して頑張ったんちゃう?このまま進んでいけばいいと思うで。」

待子「ありがとうございます。ちょっと勇気出せそうです。」

マッチョ「まあ今日は俺が踏み込む役やるわw 引っ張ってくれる人タイプって言うてたしな。実はビビって机の下で足震えてるけどw」

待子「嘘でしょw」

店を出て階段を下りる。

マッチョ「足元気をつけてなw」ハンドテストクリア。そのまま手を繋いで歩く。

マッチョ「まだ時間あるやんね?どっか行きたいとこある?」

待子「どこでもいいですよ。」

マッチョ「じゃ俺が決めるな。」

予定通り。ラブホテル前まで誘導。何食わぬ顔で入口に差し掛かる。手を離される。

待子「え?え?何ですか行かないですよ。」

マッチョ「なんか誤解してる?静かな所で話したいだけやけど。」

動揺するな。勝手に入って行くルーティーン。だめだ付いてきてない。引き返す。曲がり角をゆっくりと歩く待子に追いつく。

マッチョ「ごめんな。待ちゃんと仲良くなりたかったから一歩踏み込んだんやけど、誤解されたかな。」

待子「誤解っていうか…w」大丈夫。まだカバーできるはずだ。

マッチョ「分かった。カラオケにしとこうか。」

カラオケin

マッチョ「やっぱりコミュニケーションって難しいよな。でも俺は踏み込んで待ちゃんと関係を築いていきたい。嫌われるのは怖いけど。」

抱き寄せる。ノーグダ。キス。若干のグダもクリア。形式か?

しばらくキスを続ける。DKに移行。強く振り払われる。

待子「もういいです。」悲しそうな顔をしている。

マッチョ「どうしたん?俺のことは嫌い?」

待子「嫌いじゃないけど、会ったばかりですし…」

なんやかんや言ったり再トライするもどんどん反応が薄くなっていく。悲しそうな顔でモニターを眺めている。目も合わせない。もう嫌だこんな顔見たくない。しかし、やれるだけのことはやらないと後悔が残る。

前回使えなかった最終手段チン触らせだ。しかしまたもやチングダ。前回と今回で分かったがマッチョはグダっている女の子にまったく興奮しない。

マッチョ「ちょっとトイレ行ってくるわ。戻ってきたらもう一回だけキスするから。嫌なら帰っててな。」

待子「ほんとに帰りますよ?」

帰られていたらそれはそれで構わない。トイレに駆け込む。携帯に入っているアダルト動画を見る。なんで俺カラオケのトイレでちんちんしごいてんだよ。死にてえ。なんとか硬度を高める。

部屋に戻ると待子がいた。上着を着ている。

キスをする。チン触らせ。抵抗。何やってんだ俺。ただの変態じゃねーか。

待子「帰ります。」

出ていく待子。もう追いかけない。上着を着てとぼとぼとレジに向かう。待子がいた。

待子「お金払います。」

マッチョ「いや、いいよ。」

会計は6千円。つーかカラオケ高いぞ。

レジに一万円を出す待子。店員が受け取る。

マッチョ「いや、俺出すから。」

しかし、マッチョが差し出したお金を待子は受け取らない。

並んで駅まで歩く。

今日の盛り上がった話題を出してみる。寂しそうに笑う待子。

マッチョ「ごめんな。そんなに嫌やとは思わんかった。」

待子「もういいですよ。いい勉強になりました。」

改札に消えた待子は振り返らなかった。

 

反省

・誠実系で攻めすぎた?もっと下ネタを織り込んだりして性を意識させておけばよかったか?セックスのエピソード、付き合う前にする。くらいの話は入れるべきだったか。

・待子は処女ではないが男慣れしていなかった。チン触らせがワークする相手ではなかったと思われる。少なくともパイモミくらいは余裕で出来る状況じゃないと効果的でない気がする。

・ラブホテルに入れない時点でおそらくほぼ勝ち目はなかった。準準即くらいに回すしかなかったのか。凄腕なら準即可能だったのか?確かめる方法はない。

・一歩踏み込んで、失敗して、嫌われた。それだけのことだ。踏み込んだことが悪いのではない。やり方がまずかっただけだ。ナンパを続けるならそう考えるしかない。待子はいい子だった。そんな相手に嫌われるのは辛い、悲しませることはもっと辛い。しかしそれが嫌ならナンパなんてしなければいい。ナンパでの出会いに当たり障りない関係なんて必要ない。

・またしても料理を頼みすぎた。始めに2品頼んで足りなければ追加するくらいでちょうどいい。